当館は2001年1月1日に「マイカル茨木」として開業しました。マイカルの破産は
同年9月のことで、マイカルとしては最後の大型店です。資金繰りは既に悪化しており、建設工事がちょこちょこ(?)中断したり開業が危ぶまれたりしたこともあったそうです。1月1日の開業は前代未聞のことで、話題性を確保できるといった面が表向きなのでしょうが、当時のマイカルが現金を欲していたことがなんとなく分かりますね。
現在の核テナントはイオンスタイル茨木(旧サティ)ですが、以前は茨木駅側(画像1枚目の部分)に茨木ビブレが存在しました。
余談ですが、当地に商業施設を誘致する計画は1990年代前半より存在し、そごうの出店が計画されていました。そごうは茨木を横浜に次ぐ旗艦店と位置付ける予定だったようです。それでは中に…
1. モール専門店街
1階はフードコート・スイーツ・ライフスタイルのフロアです。無印良品やGAPFactoryStore、スターバックスなどが入居しています。フードコート内はケンチキ、ミスド、マクナル、すき家、神座など定番な感じがします。
2階はレディス・メンズのフロアです。全体的に綺麗に改装されているものの、なんとなーくビブレな雰囲気は残っていて楽しいと思います。入居している店舗はGU、スリーコインズ、珈琲館、キャンドゥ、グローバルワークなどです。茨木市立穂積図書館もこのフロアにあります。
3階はライフスタイル・キッズ・ホビーのフロアです。入居している店舗はエディオン、未来屋書店、ABCマートなど。中規模なイオンモールらしいテナントが多いですね。
4階はシネマ・アミューズメント・レストランのフロアです。入居している店舗はイオンシネマ(旧ワーナー・マイカル・シネマズ)、モーリーファンタジーf(元ダイナレックスだったりするのかな…?)、串家物語、サイゼリヤ、にぎりの徳兵衛、鶴橋風月などです。
コナミスポーツクラブ(旧エグザス)が入居している別棟が存在しており、地下通路にて連絡しています。
2. イオンスタイル茨木
阪急電車の茨木市駅の辺りにイオンスタイル新茨木がありますが、新茨木より当店の方が新しいです。新茨木の「新」はあくまでも、旧ジャスコの茨木店(1986年閉店)に対するもののようです。
茨木サティとして開店し、2011年にイオンにブランド統一、スタイル化したのは2015年のことです。
1階は食品、H&BC(グラムビューティク化はしていない模様)、イオンリカーがあります。インストアベーカリーは旧サティらしくカンテボーレです。
2階は紳士・婦人服のフロアです。スクエアフィールド、セルフサービス、ダブルフォーカス、アスビー、エスパリエ、スポージアム、マルシェルージュなどの扱いがあります。イオンスタイル展開開始後に開店した店舗みたいで、照明類の使い方がサティっぽくないですね。ここまで気合いの入ったイオンスタイル、湘南茅ケ崎と広島府中(増床による改装だけど)しか知らない…
3階は住余(リビング、キッチン用品・寝具・家電など)、キッズ・ベビーを扱っています。ホームコーディのサイン表記はありませんでした。果たしてこの記事はクリスマス前にアップされるのか…?
3. 個人的な感想
マイカル感を残しながらも、近年のイオンモールらしさも感じられる一度で二度美味しいイオンモールの一つでした。立地も茨木駅、大阪モノレール宇野辺駅から徒歩圏内、店舗後ろを通るJR京都線(東海道線)の向かいに立命館大学があるなど恵まれた条件のように思えます。接している道の流れが悪いところにあるのはマイカルらしいけど…
マイカルが最後に作った「夢の跡」(?)なので訪問をお勧めしたいです。